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日露戦争~第一次世界大戦(明治37年~大正7年/1904~1918)
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作詞 芦田恵之助
作曲 田村虎蔵

敵艦見えたり近付きたり 
皇国の興廃ただこの一挙 
各員奮励努力せよと 
旗艦の帆柱信号揚がる 
御空は晴るれど風立ちて 
対馬の沖に波高し

主力艦隊前を抑え 
巡洋艦隊後に迫り 
袋の鼠と囲み撃てば 
見る見る敵艦乱れ散るを 
水雷艇隊駆逐隊 
逃しはせじと追いて撃つ

東天明らみ夜霧晴れて 
旭日輝く日本海上 
今はや逃るる術も無くて 
撃たれて沈むも降るもあり 
敵国艦隊全滅す 
帝国万歳万々歳
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学校の先生は偉いもんじゃそうな
偉いから何でも教えるそうな
教えりや生徒は無邪気なもので
それもそうかと思うげな
ア ノンキだね

成金という火事ドロの幻燈など見せて
貧民学校の先生が
正直に働きゃ皆この通り
成功するんだと教えてる
ア ノンキだね

貧乏でこそあれ日本人は偉い
それに第一辛抱強い
天井知らずに物価は上がっても
湯なり粥なり啜って生きている
ア ノンキだね

洋服着よが靴を履こうが学問があろが
金が無きゃやっぱり貧乏だ
貧乏だ貧乏だその貧乏が
貧乏でもないよな顏をする
ア ノンキだね

貴婦人厚かましくもお花を召せと
路傍でお花の押し売りなさる
お目出度連はニコニコ者でお求めなさる
金持や自動車で知らん顔
ア ノンキだね

お花売る貴婦人はお情け深うて
貧乏人を救うのがお好きなら
河原乞食もお好きじゃそうな
ほんに結構なお道楽
ア ノンキだね

万物の霊長がマッチ箱見たよな
ケチな巣に住んでいる威張ってる
暴風雨にブッ飛ばされても
津波を食らっても
「天災じゃ仕方がないさ」で済ましてる
ア ノンキだね

南京米を食らって南京虫に食われ
豚小屋みたいな家に住み
選挙権さえ持たないくせに
日本の国民だと威張ってる
ア ノンキだね

機械でドヤして血肉を絞り
五厘の「こうやく」はる温情主義
そのまた「こうやく」を漢字で書いて
「渋沢論語」と読ますげな
ア ノンキだね

うんと絞り取って泣かせておいて
目薬程出すのを慈善と申すげな
なるほど慈善家は慈善をするが
あとは見ぬふり知らぬふり
ア ノンキだね

我々は貧乏でもとにかく結構だよ
日本にお金の殖えたのは
さうだ!まつたくだ!と文無し共の
話がロハ台でモテている
ア ノンキだね

二本ある腕は一本しかないが
金鵄勲章が胸にある
名譽だ名譽だ日本一だ
桃から生れた桃太郎だ
ア ノンキだね

議員も変なもの二千円貰うて
昼は日比谷でただガヤガヤと
訳の分からぬ寝言を並べ
夜はコソコソ烏森
ア ノンキだね

膨脹する膨脹する国力が膨脹する
資本家の横暴が膨脹する
俺のカカァのお腹が膨脹する
いよいよ貧乏が膨脹する
ア ノンキだね

生存競争の八街走る
電車の隅ッコに生酔い一人
ゆらりゆらりと酒飲む夢が
覚めりゃ終点で逆戻り
ア ノンキだね
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