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日露戦争~第一次世界大戦(明治37年~大正7年/1904~1918)
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喇叭の声は山を揺すり
太鼓の音は海を巻く
風は清し旭日の旗
霜は寒し日本刀

義勇の戦に敵がある
一文字に攻め入りて
ロシア隊伍打ち破れ
天柱砕け地軸は拉ぐ

大筒小砲鬨の声
火花散らして撃てや撃て
血潮蹴立てて衝けや衝け
醜の賊虜何かある
決河破竹一息に
ロシア中軍踏み潰せ
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作詞 広瀬海軍中佐
作曲 不詳

皇御国の軍艦
仰ぐも畏し大君の
四方に輝く大御稜威
御旗のひらめく朝日艦

国に集えるますらおの
ただ一筋に梓弓
護る旭の大御旗
揚げる名誉の朝日艦

知れやその名も香しく
外国々に例無き
大和心の印とて
桜と匂う朝日艦

励み励まし朝夕に
仰ぐ我々乗り組みの
御旗にひらめく朝日影
世界に輝く朝日艦

それ我々の乗り組める
その軍艦の名を問わば
茜差すちょう朝日艦

ますます昇る国運と
八紘照らす御稜威を
現し出すも心地良し
見よや雄々しきその姿
豪然四海に雄視して
誰とて武をば競うべき
健児八百有余人
君に集える節操は
その鋼鉄に比ぶべし
岩をも通す真心は
十二インチの弾丸に比し
何か劣りのあるべきぞ
常々仰ぐ軍艦旗
国に囲める朝日影
護る我等護らるる
艦は名に負う茜差す
日本一なる朝日艦
世界一なる朝日艦
作詞 大和田建樹
作曲 多梅雅

山嶽崩れ潮湧く
猛虎破竹の勢いに
旅順を指して攻め寄せる
時は明治の二十七
剣の霜も冴え渡る
十一月の末つ方

兵を指揮して真っ先に
進むは山地師団長
逸れる駒に鞭打ちて
来たれ続けと馳せ向かう
勇みに勇む我が軍の
将卒いかでか後るべき

月は残りて仄暗く
鳥だに鳴かぬ朝の空
まして怠る敵営の
眠り静けき夢の中
たちまち起る砲声は
嵐か波か雷か

弾丸雨と降り来るに
敵は早くも崩れたり
すわや勝利と我が兵の
一度に挙ぐる鬨の声
天に響きて椅子山の
堅塁見る間に落ちにけり

この時落ちし砲台の
中にも名高き饅頭山
占領しせるを知らせんと
機知に富みたる津田大尉
敵の屍骸の血潮もて
即座に染め出す日章旗

今や我が手に占め得たる
渤海湾の夕凪に
山彦返す奏楽の
声勇ましく聞こゆなり
我も歌わん諸共に
東洋歴史の光栄を
作詞 大和田健樹
作曲 納所弁次郎

一言一行潔く
日本帝国軍人の
鑑を人に示したる
広瀬中佐は死したるか

死すとも死せず魂は
七度この世に生まれ来て
国の恵に報いんと
歌いし中佐は死したるか

我は神洲男児なり
汚れし露兵の弾丸に
当るものかと壮語せし
ますら武夫は死したるか

国家に捧げし丈夫の身
一死は期したる事なれど
旅順陥落見も果てぬ
恨みは深し海よりも

敵弾礫と飛び来たる
報国丸の船橋に
忘れし剣を取りに行く
その沈勇は神なるか

閉塞任務事終わり
ひらりと飛び乗るボートにて
竿先高くひらめかす
ハンカチーフに風高し

逆巻く波と弾丸の
間に身をば置きながら
神色自若帰り来し
中佐の身体は皆胆か

再度の成功期せんとて
時は弥生の末つ方
中佐は部下と諸共に
勇みて乗り込む福井丸

天晴れ敵の面前に
日本男児の名乗して
卑怯の胆を拉がんと
誓いし事の雄々しさよ

かくて沈没功なりて
収容せられし船の内
杉野兵曹見えざれば
中佐の憂慮ただならず

また立ち帰り三度まで
見巡る船中影もなく
答うるものは甲板の
上まで浸す波の声

詮方無くて乗り移る
ボートの上に飛び来るは
敵の打ち出す一巨弾
あなや中佐は撃たれたり

古今無双の勇将を
世に失いしは惜しけれど
死して無数の国民を
起たせし勲は幾ばくぞ

屍は海に沈めても
赤心留めて千載に
軍の神に仰がるる
広瀬中佐はなお死せず
己驅逐艇隊三月十日の砲戰

江口莊二郎 作詞

東雲告ぐる鷄の聲
鑑の響の聞えずも
薄雲あなたに靉きて
夜はほのぼのと曙や
わきて今朝しも風戰ぎ
舷叩く漣を
合わせて成りし驅逐隊
闇を冒して水雷の
敷設を了へて歸る途
遙になびく二條の
煙は正に敵の艦
見るより早く戰鬪の
しるしの旗と檣に
掲げて共に近よれば
敵の固めの黄金山
鷄冠山や饅頭山
老虎尾威遠數々の
砲臺掩護の其下に
砲火は彼より開かれつ
亦我是を迎へ撃ち
茲に激しき戰は
港口近くに起りけり
天に轟く雷の
音凄まじく飛ぶ彈は
雨か霰かはた吹雪
撃ちつ撃れつ追ひ
互に氣力のますにつれ
艦首より被る荒波は
面を向くべき樣もなき
火焔と水と打交る
戰今は時を經し
後に殘りし敵の艦
其友船に棄てられし
銘栓自稱のステクシチー
我に撃たれし彈丸
檣折られ艦橋も
打拂はれて剩さつ
進退自由を失ひつ
たゞ大海に漂へり
命のあらむ其限り
我れと戰く殊勝さよ
されども天は我軍に
與し給ふを如何にせむ
あはれや健氣の其艦は
戰ふ力盡健果てゝ
海底深く沈み行き
いつしく旭日さし上り
獨り我等を照すなり
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