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日露戦争~第一次世界大戦(明治37年~大正7年/1904~1918)
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作詞 大和田健樹
作曲 納所弁次郎

一言一行潔く
日本帝国軍人の
鑑を人に示したる
広瀬中佐は死したるか

死すとも死せず魂は
七度この世に生まれ来て
国の恵に報いんと
歌いし中佐は死したるか

我は神洲男児なり
汚れし露兵の弾丸に
当るものかと壮語せし
ますら武夫は死したるか

国家に捧げし丈夫の身
一死は期したる事なれど
旅順陥落見も果てぬ
恨みは深し海よりも

敵弾礫と飛び来たる
報国丸の船橋に
忘れし剣を取りに行く
その沈勇は神なるか

閉塞任務事終わり
ひらりと飛び乗るボートにて
竿先高くひらめかす
ハンカチーフに風高し

逆巻く波と弾丸の
間に身をば置きながら
神色自若帰り来し
中佐の身体は皆胆か

再度の成功期せんとて
時は弥生の末つ方
中佐は部下と諸共に
勇みて乗り込む福井丸

天晴れ敵の面前に
日本男児の名乗して
卑怯の胆を拉がんと
誓いし事の雄々しさよ

かくて沈没功なりて
収容せられし船の内
杉野兵曹見えざれば
中佐の憂慮ただならず

また立ち帰り三度まで
見巡る船中影もなく
答うるものは甲板の
上まで浸す波の声

詮方無くて乗り移る
ボートの上に飛び来るは
敵の打ち出す一巨弾
あなや中佐は撃たれたり

古今無双の勇将を
世に失いしは惜しけれど
死して無数の国民を
起たせし勲は幾ばくぞ

屍は海に沈めても
赤心留めて千載に
軍の神に仰がるる
広瀬中佐はなお死せず
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