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日露戦争~第一次世界大戦(明治37年~大正7年/1904~1918)
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作詞 大和田建樹
作曲 瀬戸口藤吉

要害無比の威海衛
あらゆる防御を施して
残れる堅艦潜めつつ
敵は必死と守るなり
討ち入りこれを沈めずば
再び生きて帰らじと
将士等しく誓いたる
勇敢決死の我が艦隊

如月四月の月落ちて
冬の夜暗き海の上
星影頼りに辿り行く
身は忠君の他ぞ無き
肌を劈く寒風に
凍る手足もものかわと
辛くも防材乗り越えて
虎穴の中に忍び入る

敵の哨艇逸早く
右に左に現れて
合図の火筒を打ち上げつ
砲台諸共防戦す
電光一閃また一閃
飛び来る弾丸は雨霰
一艇沈み他の艇も
舷破れ舳砕く

されど屈せぬ艦隊は
闇の中をばここかしこ
探り求めて漸くに
敵艦近く肉薄す
我後れじと各艇の
交々放つ水雷は
狙い違わず命中し
水煙さっと立ち上る

かくと見置きて静々と
港の外に乗り出せば
仄々明くる暁の
空に朝日の影紅し
二夜に渡る襲撃に
敵は定遠始めとし
数多の艦を沈められ
英気全く消え失せぬ

進退ここに窮まりて
提督ついに降を乞い
討ち漏らされし艦共に
要塞我が手に帰しにけり
あな勇ましき艦隊の
その振る舞いや勲しや
海戦史上芳しく
桜と香らん万世に
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