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日露戦争~第一次世界大戦(明治37年~大正7年/1904~1918)
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作詞 山本盛重

義を見て勇むますらおの
心の内ぞゆかしける
屍は野辺に晒すとも
玲瓏の月は清く照り
芳名長く後の世に
聞かずや高く歌わるる
ブレドー旅団の襲撃を

ああ見よ独の軍団は
数倍の敵を支えつつ
退くに退かれぬ梓弓
命の弦は危うくも
怒濤の内に包まれん
ただ天運に任せつつ
危機一髮のこの苦戦

友軍の急救うべく
頼むは騎兵旅団のみ
さわ言え神にあらぬ身の
矢玉飛交う只中に
いかで望みを果たすべき
進めば死すと知りつつも
友軍の急捨て難し

虚空を翔ける天竜も
雲を得ざれば力無し
今たけなわの戦いを
よそに眺めて切歯せし
九百の騎兵図らずも
進撃の命今受けて
勇み立つこそ健気なれ

轟き落つる迅雷か
渦巻き返す旋風か
見よ陣頭に現れて
剣電空にひらめきつ
天に嘶くその様は
げにこそ軍の華なれや

両軍環視のその中に
栄えある駒を躍らせつ
敵前線の鉾先は
我が身に今や集まりぬ
榴霰弾や小銃火
頭上に裂くる凄まじき
面を向けん方も無し

時々刻々に敵弾は
勇士を地下に送り行く
無情と言うも愚かなり
屍を乗り越え乗り越えつ
剣電弾雨ものかわと
剽悍決死の騎兵団
ああ凄惨の襲撃よ

悲惨の極みは血の涙
飛び来る弾丸は心無く
数多の勇士撃ち斃し
主無き馬の走るあり
身はまだ傷を負わざるに
馬の斃れて友軍の
蹄の露と消ゆるあり

戦友前後に斃るれど
救わん術も暇も無し
刺馬輪の力続くまで
ただ一時も速やかに
敵の陣地に斬り込まば
仇を報いん思うまま
我が駒勇め今暫し

襲え襲えの号令に
岩より固き肉弾は
高く蹴上げし砂塵をば
後に残して雷のごと
鉄蹄強く地を蹴って
喊声山も裂けんとす
ああ痛快の襲撃よ

敵の歩兵は難無くも
突破し去りて砲兵の
陣地を襲い思うまま
奪う敵砲数十門
遮る敵を蹴散らしつ
斬撃突刺我が物ぞ
我が太刀奮え今ぞ今

塵と煙に包まれし
修羅の巷は幕の蔭
絶叫怒号恐ろしく
微かに光る剣電は
今や騎兵の全勝と
わきに見る目も知られける
ああ壮快の襲撃よ

勝ちに誇りし騎兵団
逃がるる敵を追い撃ちつ
縦横無尽に踏み躙り
当るを得手と切り払い
敵兵等しく平伏しぬ
成功いかにと気遣いし
騎兵の任務達したり

仏全軍は敵ながら
ブレドー旅団の勇壮に
感激しつつ攻撃を
緩めし暇に独軍は
僅かに虎口を逃れたり
旅団はついに三万の
我が友軍を救いたり

成功とても望み無き
死地に我が身を乗り入れて
友軍の急救いたる
ブレドー旅団の勲功は
神人共に感ずなり
げにこそ軍の華なれや
げにこそ軍の華なれや
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歌詞が抜けているのでは?
知り合いの人からの指摘ですが、
4番目の歌詞で一行抜けているそうです。[
剣電空にひらめきつ]
の次に「馬蹄に塵の・・・」あー紙を忘れました。 もう一度、知り合いに聞きなおして再メイルいたしますので、よろしく。


岡田 邦英 2010/10/10(Sun) 編集
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