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日露戦争~第一次世界大戦(明治37年~大正7年/1904~1918)
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作詞 真下飛泉
作曲 三善和気

世に文明の花と咲く
赤十字社の看護婦が
帰隊の勇士送りつつ
長い廊下の物語

元私は京都市の
さる病院に居ましたが
去年の春の桃の頃
国の父より御便り

「お前もよくよく知る通り
この度戦が始まって
まず海戦には勝ったれど
敵は大陸ロシア国

元より仁義の我が軍に
勝利はありと言いながら
御国に生まれた者として
これがうかうか見らりょうか

今朝も今朝とて新聞で
お天子様の御勅語を
読んで思わずこの父は
熱い涙が落ちたぞや

お前の兄がいたならば
兄の少尉がいたならば
この度こそは御天子に
立派な忠義をさせよもの

隣家近所の誰彼も
銃剣下げた男振り
見るにつけてもつくづくと
去年死んだが恨めしい

わしも昔は二本差し
腕も少しはあったれど
六十越えたこの年で
何のお役に立つものか

丁度幸い女じゃが
お前は今年二十一
十五の春から修行して
看護の技もはや五年

兄に代わって御奉公
一時も早く志願せよ
一人の親に孝行の
道は一筋抜かるな」と

噛んで含めた御手紙
読んで私は泣きました
早速これを院長に
見せてお話しましたら

院長様もつくづくと
読んでお感じ下さって
あちらこちらとご尽力
とうとう本望遂げました

本望遂げて小一年
船の中やらこちらやら
敵も味方もお世話して
お別れするも何十度

お別れ申すその度に
立派なお体見るにつけ
例えば花の朝顔を
朝見るような心地して

国の方でも父上が
喜んでいてくれましょう
「皆これ君や国の為
御武運祈っております」と

情に篤い看護婦の
身の上話聞く武夫
「御兄君の御忠義は
私がする」と言い放つ
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